漢方の考えでは、人体は「気・血・水」によって構成されており、これらが過不足なくスムーズに循環することで健康的な状態を保つことができるとされています。
婦人科系疾患には、生理不順、生理痛、PMS、更年期障害、貧血、子宮筋腫や内膜症など様々なものがありますが、いずれも「血」の影響が大きく関わっています。
特に血が不足した状態である「血虚」や、血流が悪い状態の「瘀血(おけつ)」が多くの婦人科系疾患の背景に潜んでいるのです。その原因には、現代社会におけるストレスや不規則な生活、下腹部を冷やしやすい服装などが考えられます。
また漢方には「未病」という大切な考え方があります。病気の一歩手前の状態を未病と呼び、大きな病に発展する前のこの段階で養生や治療を行うことの重要性が説かれています。
冷え性や生理痛は女性にとって身近なものですが、いずれも漢方の視点から考えると「未病」に属します。身体を温める、血を補う、血行をよく巡らせるというのは漢方薬が非常に得意としています。体質改善の漢方薬や生活の養生によって身体を労わることで様々な婦人科系疾患の予防に役立ちます。